2017年10月9日月曜日

【書評】心を癒す本x紅茶の紹介~はあちゅううさん≪通りすがりのあなた≫~

神戸のアラサーOLかなみんです。

ブログを始めた時から神戸のカフェと書評を掛け合わせた記事を書きたいと考えていましたが、どの作品とカフェを選ぶか悩んだままになっていました。

初めての作品は、はあちゅうさんの『通りすがりのあなた』(講談社)です。

“最近ちょっと疲れてる”と感じてた時に発売された尊敬するはあちゅうさんの新刊。
そんな私の心を癒してくれる小説の感想と作品中に紹介された茶葉が有名な神戸の紅茶専門店マリアージュを紹介します。





*人生で初のサイン本。

これは、はあちゅうさんがBASEというECアプリを使ってライブ動画配信中のみ販売してるもので、サイン本欲しさにアプリをダウンロードして"売り切れる前に買わなきゃ"とわたわたしながら購入しました。

私は、電子書籍はkindleのアンリミテッドのみにして紙の本派、しかも本は書店で買うのが楽しみ派、なので近くに本屋さんに売ってない本は在庫状況を調べて三ノ宮か大阪まで出掛けて買ったりしてます。
今回もアマゾンでは予約せず、発売日に書店に行くつもりでしたが、はあちゅうさんの本を売るための取り組みに背中を押されて、私にとっても初めてのことに挑戦になりました。

実際に届いたサイン本は、はあちゅうさんの想いを受け取った感じがして、とても特別感があります。

書店で買う以外にも、"本を買う楽しみ"がこんな風に経験できるなんて、はあちゅうさんのしかけのおかげで、読む前と読んでからも読み手に体験を与えてもらい、"立体的に本を売る"というはあちゅうさんの新しい取り組みに終始釘付けになりました。


*本の感想①私も名前のない関係性の心地よさ


『通りすがりのあなた』には恋人でも友人でもない、名前のない関係性や人との関わりがテーマになっています。

私も名前のない関係性の心地よさを感じたことがあります。


私には“お姉さま“と呼ぶ今ではツレにような存在は、私にとっての名前のない関係性で結ばれていた通りすがりのあなたで、彼女を通じで知り合った世界にはそんな繋がりがありました。

いついなくなってもどこにいるかもわからない誰かに言葉を選んでメッセージを送るささやかな楽しみやそれが誰にも見えない場所ではなく残っていることに心地良さを感じていました。

名前のない関係性に救われていた…そんな自分を思い出しました。
そして今も英会話やSNSを通じて関わる名前はないけれどどこかで影響を与えてくれる通りすがりのあなたのような方がいる感じがします。

*本の感想②ここに生きている自分の捉え方、付き合い方


この本を通じて名前のない関係性の誰かと関わりというテーマとともに
私の中に響いたのは、ここに生きている自分の捉え方、付き合い方についてです。

私は今年セブ留学に行った際“変わりたい”と一大決心して留学に臨みましたが、実際2週間初めて1人で出掛けた海外で出会った自分は、どうしようもない私の脆さでした。

日本にいるときには環境や周囲の支えがあって見てなかった自分の弱さや小ささを突き付けられた経験でした。
“あ~、なにをしてもどこにいっても自分を変えられるのは自分自身か”ということに気付けたのが一番の学びだったと思います。

どこか常にバツをつけられている気がして、自分を好きになれず、ずっとどこかに答えがあって、何か行動したら正解が見つかって、その方法がわかれば変われる気がして、わからなくなって疲れて消えたくなる瞬間。

最近感じていた疲れもそんな自分自身が作り出したもので、はあちゅうさんの小説はそんな私の心にすーっと入ってきて、ぐらぐらの足元にそっと座ってくれるような作品でした。

*ちょっと特別な時間を過ごせる紅茶専門店:マリアージュ フレール

<妖精がいた夜>という作品の中ででてきたマルコポーロという紅茶。私の好きな紅茶専門店マリアージュ フレールの看板メニューであり、家に茶葉があったので、そんな自分に限界を感じた昨日の夜作品と同じようにごはんのあとに飲みました。

マリアージュ フレールは神戸元町BALに店舗があり、店舗では紅茶とスイーツを楽しむことができます。ちょっと特別な時間を過ごしたくなったら行きたくなるようなお店で、大きめのティーポットにたっぷりでてくる紅茶を、一人でも、誰かと一緒でもゆっくり味わいながら緩やかに過ぎる時間を楽しんでもらえたらと思います。

 ★★★まとめ★★★

 本の感想と言いながら随分自分のことについて書いてしまいましたが、はあちゅうさん≪通りすがりのあなた≫はお気に入りの紅茶と一緒に読んでほしいおススメの短編小説集です。
はあちゅうさんの“本を立体的に売る”というしかけのおかげで、最近ちょっと疲れ気味の私の日常にワクワクが戻ってきました。作品だけでなく読み手に影響を与えれるようなはあちゅうさんは憧れの人で、はあちゅうさんの活動をこれからも楽しみに応援していきたいです。


 http://amzn.asia/aHWBiPP

マリアージュフレール神戸店
http://www.bal-bldg.com/kobe/mariage.html



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